象徴をデザインする: 佐藤可士和の仕事を読み解く、ほか
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1月24日(土) 15:00-17:00 佐藤可士和氏との対談イベント @ 東京ミッドタウン八重洲
12月20日、21日のシンポジウムを実施しました。
ポッドキャスト「#64 ユートピア」を配信しました。
Updates
京都クリエイティブ・アッサンブラージュも、文部科学省の受託事業としての期間が残り3か月を切りました。本プロジェクトは「価値創造人材育成拠点形成事業」として、これまで教材やプログラムの確立し、拠点形成を行いました。
来年度からは、これまでの確立したものを一度解体し、さらなる新しい段階へとバージョンアップしていきます。国からの予算はありませんが、逆に活動を一層盛り上げ、プロジェクトを持続的に発展させていく考えです。
具体的には、これまでに確立した教材を用いた研修を、より多くの方々に受講いただける形で提供していきます。これまで同様、有償での実施となりますが、6か月間のプログラムではなく、短期間集中型とすることで、より参加しやすい形を目指します。企業からの派遣も大歓迎です。
同時に、単なる既存プログラムの延長にとどまらず、新たなテーマを模索し発信していくため、年6回程度のシンポジウムやワークショップを実施する予定です。
また、さまざまな企業との連携も進めていきたいと考えています。研修やシンポジウム、ワークショップは、どなたでもご参加いただけますが、パートナー企業には単なる参加者としてではなく、共に議論し、企画をつくり上げていく主体として関わっていただきます。大学という中立的なプラットフォームを活用することで、情報発信やネットワーキングが可能となります。例えば、企業の皆さまと一緒にトピックを設定し、有識者を招へいして議論を深めていくことも考えています。
今後は、できるだけ多くの活動を東京で実施していく予定です。そのため、東京で協業可能なパートナーとの相談も始めています。1月24日には、東京駅の東京ミッドタウン八重洲にて、毎年恒例となっている佐藤可士和さんとの対談イベントを開催しますが(詳細は下記)、これも来年度の東京での活動を見据えた取り組みの一つです。活動拠点は東京となりますが、京都ならではの視点を生かした、京都クリエイティブ・アッサンブラージュらしい活動を展開していきたいと考えています。
そのほか、個別企業向けの研修や支援についても、引き続き実施していきます。詳細については、どうぞお気軽にご相談ください。
1. 対談イベント - 象徴をデザインする: 佐藤可士和の仕事を読み解く
イノベーションを起こすためには、単に物事をうまく配置するだけでなく、それらの現実を超えた「象徴」をデザインすることが必要です。そうすることで、単によいものを生み出したり、問題解決にとどまったりするのではなく、社会の変化をさらに推し進める、時代の象徴となり得ます。しかし、この「象徴」はどのようにしてデザインすることができるのでしょうか。本稿では、佐藤可士和さんのこれまでの仕事を分析することで、この問いに迫ります。
これまで毎年、佐藤可士和さんの仕事の真髄を読み解く、対談形式のダイアログを実施してきました。ぜひ過去の録画をご覧ください。
昨年度の録画:
https://assemblage.kyoto/archives/post/dialogue-kashiwa-yamauchi-2024
日時
2026年1月24日(土) 15:00-17:00 (14:30開場)
場所
東京ミッドタウン八重洲 イノベーションフィールド5階 イベントスペース
参加無料
申込ページ https://kca202601.peatix.com
オンライン配信はありません。録画は後日公開します。
登壇者
佐藤可士和(さとう・かしわ)
クリエイティブディレクター/ 京都大学経営管理大学院特命教授
多摩美術大学グラフィックデザイン科卒。株式会社博報堂を経て2000年独立。同年クリエイティブスタジオ「SAMURAI」設立。ブランド戦略のトータルプロデューサーとして、コンセプトの構築からコミュニケーション計画の設計、ビジュアル開発、空間設計、デザインコンサルティングまで、強力なクリエイティビティによる一気通貫した仕事は、多方面より高い評価を得ている。主な仕事に国立新美術館のシンボルマークデザイン、ユニクロ、楽天グループ、セブン-イレブン・ジャパン、今治タオルのブランドクリエイティブディレクション、ふじようちえん、カップヌードルミュージアムのトータルプロデュースなど。D&AD Tellow Pencil、ICONIC AWARDS2021 BEST OF BEST 、東京ADCグランプリ、日本空間デザイン金賞ほか多数受賞。 著書「佐藤可士和の超整理術」(日本経済新聞出版社)ほか。
https://kashiwasato.com
山内裕(やまうち・ゆたか)
京都大学経営管理大学院教授
京都大学工学部情報工学卒業、京都大学情報学修士、UCLA Anderson Schoolにて経営学博士(Ph.D. in Management)。 Xerox Palo Alto Research Center 研究員を経て、京都大学経営管理大学院に着任。鮨屋、フレンチ、アパレルなどのサービスをはじめ、デザインやアートなどを含めた文化の経営学を研究している。主な著書には、『組織・コミュニティデザイン』(共立出版、共著)、『「闘争」としてのサービスー顧客インタラクションの研究』(中央経済社)など。2021年度から文部科学省価値創造人材育成拠点形成事業として「京都クリエイティブ・アッサンブラージュ」を立ち上げる。
https://yamauchi.net
主催
京都クリエイティブ・アッサンブラージュ
京都大学エステティック・ストラテジー・コンソーシアム
会場協力
連絡先
京都クリエイティブ・アッサンブラージュ 事務局
info@assemblage.kyoto
2. 12月20日、21日にシンポジウム「無言の声を聞く」を実施しました。
12月20日の京都大学でのシンポジウムでは、米国のアフリカ系アメリカ人の方々が中心に盛り上がっているバイクライフ、それと関連したヒップホップを議論し、沖縄のヒップホップアーティストによるライブパフォーマンスがありました。午後にはイノベーションと政治的アートと短絡させ、その両方がなすべき意味の宙吊りを議論しました。最後に、引き算で空虚で純粋な形式にまで到達する茶の湯の美学を議論し、そして沈黙の音と呼ばれる笛の演奏、dj sniffによるスクラッチで締め括りました。12月21日には、京都市立芸術大学にてBonaventureによるベルリンHKWおよびサンパウロ・ビエンナーレのキュレーションについて講義がありました。近日中に一部の録画を公開する予定です。
3. ポッドキャスト敗者のつぶやき「#64 ユートピア」を配信しました。
社会が行き詰まり未来を思考できなくなっていることを踏まえ、別様の社会を想像することの意義と問題を議論しました。今回は、ポール・リクールの議論をもとに、イデオロギーの成立を可能にしている、外部にある空虚な点(=ユートピア)に着目して、イマジナリーを捉え直しました。
▶Topics
イデオロギー / ユートピア / Nowhere / 外部のアナーキー(空虚)な点 / マンハイムのパラドックス / 解釈学的循環 / ロングターミズム / エフェクティブアルトリズム (効果的利他主義) / 未来予測の危険性・不可能性
▶References
P. リクール 著(2011)『イデオロギーとユートピア —社会的想像力をめぐる講義』(川﨑惣一 訳,新曜社)https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b455767.html
Podcast「敗者のつぶやき」では、プログラムにも関連する人文社会学のトピックを毎回議論しています。
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敗者のつぶやき 公式X https://x.com/haisha_podcast



