『未来シナリオ創造プログラム』参加者募集、ほか
Topics
8月に実施する『未来シナリオ創造プログラム』参加者募集中です。
7月5日 『起こりうる未来を”生きる”ためのデザイン —Designing Futures through Speculation』
7月16日 『地球視点で未来をデザインする「日本らしい」共創と変革 —経営とアカデミアによる実務と最先端理論の融合—』
10月3日 修了生イベント Re-Assemblage @ 川崎
Update
こんにちは、山内です。
今年度から形を変えて始めている『イノベーション基礎プログラム』(第5期)が無事修了しました。2022年度の第1期生からやっていますが、毎年レベルが上がっています。私たちの説明の仕方、ワークの手順などの質が上がると共に、参加者の理解も深まっていると感じています。
次は、8月に『未来シナリオ創造プログラム』を実施します(詳細は下記をご参照ください)。京都クリエイティブ・アッサンブラージュは、京都大学、京都工芸繊維大学、京都市立芸術大学との協業で作りました。そのうち、工繊大の水野先生が中心になって開発したプログラムがこの未来シナリオ創造です。LARP(Live Action Role Playing)という、演じるという手法を使います。
イノベーション基礎プログラムは、人文学を元にして歴史を切断するというイノベーションの考え方と方法をカバーしています。未来シナリオ創造では、スペキュラティブ、存在論的デザイン、多元世界などの考え方を下敷に、未来を考える方法論を開発しています。
私はいつも、未来を予測してもイノベーションは起きないし、未来を予測して起こしたイノベーションはひとつもないと説明してきました。なぜそれほど自信を持って言えるかというと、そもそもイノベーションは歴史の流れを切断するものですので、未来を予測できないという単純な論理があるからです。もし未来を「予測」しているなら、そもそも連続でしかなく、切断ができていないということです。
未来シナリオ創造で用いるLARPという方法は、未来を予測するというよりも、別の世界に浸るということだと理解しています。私たちは、ある別の(未だない)世界を考えるときに、自分の世界の視点からしか考えることができません。このようにすでにある自分の世界からの連続として考えた別の世界は、何ら別の世界ではなく、自分の世界の一部に押し込めただけです。
そこで本当の別の世界に向き合うことは不可能なのですが、むしろ不可能だからこそ、その世界の中に飛び込む必要があるのです。身体を使って演じるということが、ある種の美学・感性論的な切断をもたらします。概念を棚に上げて、概念の連鎖を切断するのです。感性における直感に投げ込まれる形で、構想力(想像力)を使うということだとも言えます。
このディストピアな時代だからこそ、来たるべき社会を探るための想像力(imaginaries)がさかんに議論されています。しかしこの想像力は、現実から浮遊した「予測」にあるのではなく、その現実のより深く底の方にあるのです。その想像力には、その現実の私たちには捉えることのできない「他性」が横たわっています(以前、カストリアディスの想像力についてPodcast「敗者のつぶやき」で説明しました)。
結局、別の世界を理解するということは、自分の限界に直面するということです。自分の世界の中にある裂け目に向き合うということです。それがなければ、未来あるいは別様の世界を考えることはできません。私が、いつも既存の意味のシステムから排除された敗者を救済することを強調するのは、まさにこのシステムの裏にある、自分の世界の限界としての敗者が重要だからです。
このような意味から、『未来シナリオ創造プログラム』は、『イノベーション基礎プログラム』のひとつの応用編だと言えます。是非ご参加をご検討ください。
1. 『未来シナリオ創造プログラム』参加者募集中です。
企業の未来戦略・長期ビジョン策定に新しい視点を。LARP(ライブアクション・ロールプレイ)を用いて"ありうる未来"を当事者として体験する実践プログラムです。AI分析だけでは捉えきれない生活者のリアルな矛盾や葛藤を身体で理解し、多様な存在とともに意味を共創する手法を学びます。定員30名・締切7/27。
詳細はこちら: https://assemblage.kyoto/future-scenario/
申込はこちら: https://peatix.com/event/5057562
2. 起こりうる未来を”生きる”ためのデザイン —Designing Futures through Speculation
「未来シナリオ創造プログラム」に先立ち、プレイベントを開催します。
『認知症世界の歩き方』で知られる 筧裕介氏と、京都工芸繊維大学の 水野大二郎教授による対談を実施。コ・デザインやスペキュラティブデザインなどを手がかりに、今・ここにない世界観や自分とは異なる価値観、他者の視点を生きるアプローチを探ります。単一の価値観や未来像を前提とせず、多様な未来を経験することで広がるデザインと価値創造の可能性について考えます。
後半には、KCA修了生によるライトニングトークに加え、「未来シナリオ創造プログラム」のご案内、懇親会も予定しています。プログラムの受講を検討されている方はもちろん、テーマに関心のある方にとって、講師や修了生の考え方や実践に触れられる貴重な機会です。ぜひお気軽にお申込みください。
日時:2026/7/5(日)16:00〜19:30(懇親会 18:30〜)
会場:FabCafe Tokyo (〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1丁目22−7 道玄坂ピア 1F)
形式:現地定員30名(オンライン同時配信なし/アーカイブ配信あり)
申込:https://peatix.com/event/5048024
3. 地球視点で未来をデザインする「日本らしい」共創と変革 -経営とアカデミアによる実務と最先端理論の融合-
7/16(木)、大阪のQUINTBRIDGEにて、 書籍『クリティカル・ワードデザイン理論 問題解決と未来構想の先へ』の発行を機に、京都工芸繊維大学 未来デザイン・工学機構 水野大二郎教授、ヤンマーブランドアセットデザイン株式会社代表取締役の長屋明浩氏、株式会社エンビジョンの執行役員 COO兼 CBO 藤巻功氏による対談を行います。
経営とアカデミアそれぞれの専門的視点から、「広義のデザイン」や「日本らしいブランドのつくり方」をテーマにお話しする予定です。対談終了後、簡単な交流会も開催予定です。皆さんのご来場をお待ちしています。
会場: QUINTBRIDGE(大阪・京橋)
イベント詳細:https://www.quintbridge.jp/event/detail/202605271644.html?date=2026/07/16
参加お申込みはこちら:https://peatix.com/event/5017114
4. 修了生イベント Re-Assemblage 10月3日 @ 川崎
京都クリエイティブ・アッサンブラージュの修了生限定ですが、恒例のカンファレンス “Re-Assemblage” をやります。
日時:2026年10月3日(土)
会場:Uvance Innovation Studio(川崎駅から徒歩数分)
https://fj-uis.com/ja/access
本イベントは、2022年の1期から今年の5期のKCA修了生が期を跨いで集まる交流の場です。
インプットセッションやワークショップなども検討しつつ、修了生同士の懇親会(飲み会)も予定しています。近況報告や新たなネットワーキングの場として、ぜひご活用ください。
ポッドキャスト「敗者のつぶやき」
ポッドキャスト「敗者のつぶやき」では、プログラムにも関連する人文社会学のトピックを毎回議論しています。
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