シンポジウム「無言の声を聞く」録画公開、佐藤可士和さんとの対談、など。
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シンポジウム「無言の声を聞く」の録画を公開しました。
1月24日(土) 15:00-17:00 佐藤可士和氏との対談イベント @ 東京ミッドタウン八重洲
ポッドキャスト「#65 Kyoto Creative Assemblage 2.0」を配信しました。
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先日エチオピアのアディスアベバ(Addis Ababa)に滞在する機会がありました。1月6日に一泊だけしたのですが、ちょうど1月7日がクリスマスで大々的なお祭りムードでした。エチオピアはかなり古いキリスト教国で、ロシア、ウクライナ、ジョージアなどに似た正教会ですので、クリスマスが1月7日とのことです。エチオピアはアフリカで植民地化されなかった(少しだけイタリアに占領された)独立国ですが、イスラエルのソロモン王の系統をうたう皇帝が続いてきた帝国です。20世紀には皇帝ハイレ・セラシエ(Haile Selassie)が即位し、1974年の革命まで続きました。植民地化によってキリスト教が押し付けられたわけではありません。
ハイレ・セラシエは、当時アフリカの人々の希望の象徴となりました。神(jah)の生まれ変わり、キリストの再来とも思われ、彼の名前ラス・タファリ(tafari)を取って、ラスタファリアニズムという新しい宗教が作られました。ドレッドヘアーにカラフルな帽子をかぶり、マリワナを吸って太鼓を叩くステレオタイプなイメージですが、キリストの再来を信じるという千年王国論の一種でもあります(千年王国論は以前ポッドキャストで議論しました)。ジャマイカの人々が植民地主義による抑圧からの解放を、自分たちのアイデンティティの地であるアフリカ帰還の運動の盛り上がりとともに、エチオピアの皇帝のイメージに重ね合わせました。アディスアベバでもラスタファリアンに会いました。
エチオピアというと、人類が生まれた地とも言われ、またコーヒーが発見された地でもあります。独立を維持したキリスト教国でもあり、何かと神秘性があります。エリトリアとの関係がややこしいですし、隣のスーダン、南スーダンはかなり混沌としていますが、とても安全で平和な首都でした。
現地の蒸留酒を探していると、アラキ(arake)というお酒があるとか。ワインとかウイスキーを売っているお店で聞いても、「アラキ!?」と笑われるだけです。後でわかったのですが、アラキというのはみんなが日常的に飲むもので、外国人が行くような店に買い求める人はいないということでした。そう言えば、ギリシャのバーでチプーロをオーダーして笑われたのを思い出しました。スーパーマーケットを探しましたがほとんどなく、あっても閉まっていました。みんな酒だけではなく食料品とかどうやって買っているんだろうと思いながら、途方に暮れました。
そんなとき道で出会った人と話しているときに「アラキを買いたい」と言うと、「そうかついて来い」と言うのでいくと、まず小さな店でミネラルウォーターを買って、これを飲めというので飲むと、次に誰かの家の門を開けて入っていきました。ついていくと7、8人静かに座っている暗い小さな部屋に入って、ここに座れと言われました。座っていると、お婆ちゃんがアラキを持ってきてくれて、飲ませてくれて、空になったボトルに詰めてくれました。お婆ちゃんの手作りのアラキでした。「店で買うやつなんていない。これが一番フレッシュなんだ。」と教わりました。そりゃそうだろうと。たしかにウマいと思いました。
その次にハニーワインのTejを飲ませてやるというので、別のところに連れていかれました。ちょっと怪しくて、ここでは書けないような体験でしたが、とても美味しいTejを飲むことができました。なんとか抜け出して帰ってきました。クリスマスでみんな浮かれていて、面白い雰囲気でした。
この写真は、Beyaynetuという現地の料理で、この日はファスティングの日ということで、野菜の特別な料理でした。このパンはInjeraという独特のふわっとしたもので、これを手でちぎってソースをつまんで食べます。本当に美味しかったです。メルカートという広大な市場の中にある店で、Google Mapを見て、怪しい建物の6階まで階段を上がって行った価値はありました。
1. シンポジウム「無言の声を聞く」の録画を公開しました。
12月20日に実施したシンポジウム トークセッションの録画を公開しました(アーティストのパフォーマンスの公開はありません)。
https://assemblage.kyoto/archives/post/symposium-artxinnovation-2025
シンポジウムの詳細はこちら。
https://assemblage.kyoto/topics/post/artxinnovation-2025
2. 対談イベント - 象徴をデザインする: 佐藤可士和の仕事を読み解く
イノベーションを起こすためには、単に物事をうまく配置するだけでなく、それらの現実を超えた「象徴」をデザインすることが必要です。そうすることで、単によいものを生み出したり、問題解決にとどまったりするのではなく、社会の変化をさらに推し進める、時代の象徴となり得ます。しかし、この「象徴」はどのようにしてデザインすることができるのでしょうか。本稿では、佐藤可士和さんのこれまでの仕事を分析することで、この問いに迫ります。
これまで毎年、佐藤可士和さんの仕事の真髄を読み解く、対談形式のダイアログを実施してきました。ぜひ過去の録画をご覧ください。
昨年度の録画:
https://assemblage.kyoto/archives/post/dialogue-kashiwa-yamauchi-2024
日時
2026年1月24日(土) 15:00-17:00 (14:30開場)
場所
東京ミッドタウン八重洲 イノベーションフィールド5階 イベントスペース
参加無料
申込ページ
オンライン配信はありません。録画は後日公開します。
登壇者
佐藤可士和(さとう・かしわ)
クリエイティブディレクター/ 京都大学経営管理大学院特命教授
多摩美術大学グラフィックデザイン科卒。株式会社博報堂を経て2000年独立。同年クリエイティブスタジオ「SAMURAI」設立。ブランド戦略のトータルプロデューサーとして、コンセプトの構築からコミュニケーション計画の設計、ビジュアル開発、空間設計、デザインコンサルティングまで、強力なクリエイティビティによる一気通貫した仕事は、多方面より高い評価を得ている。主な仕事に国立新美術館のシンボルマークデザイン、ユニクロ、楽天グループ、セブン-イレブン・ジャパン、今治タオルのブランドクリエイティブディレクション、ふじようちえん、カップヌードルミュージアムのトータルプロデュースなど。D&AD Tellow Pencil、ICONIC AWARDS2021 BEST OF BEST 、東京ADCグランプリ、日本空間デザイン金賞ほか多数受賞。 著書「佐藤可士和の超整理術」(日本経済新聞出版社)ほか。
山内裕(やまうち・ゆたか)
京都大学経営管理大学院教授
京都大学工学部情報工学卒業、京都大学情報学修士、UCLA Anderson Schoolにて経営学博士(Ph.D. in Management)。 Xerox Palo Alto Research Center 研究員を経て、京都大学経営管理大学院に着任。鮨屋、フレンチ、アパレルなどのサービスをはじめ、デザインやアートなどを含めた文化の経営学を研究している。主な著書には、『組織・コミュニティデザイン』(共立出版、共著)、『「闘争」としてのサービスー顧客インタラクションの研究』(中央経済社)など。2021年度から文部科学省価値創造人材育成拠点形成事業として「京都クリエイティブ・アッサンブラージュ」を立ち上げる。
主催
京都クリエイティブ・アッサンブラージュ
京都大学エステティック・ストラテジー・コンソーシアム
会場協力
連絡先
京都クリエイティブ・アッサンブラージュ 事務局
info@assemblage.kyoto
3. ポッドキャスト敗者のつぶやき「#65 Kyoto Creative Assemblage 2.0」を配信しました。
今回は、2022年に始動したKyoto Creative Assemblageのこれまでの歩みを振り返るとともに、今後の展望についてお話しました。
▶︎Topics
デザイン思考/サービスデザイン/人間〈脱〉中心設計/ビジネスとエスノグラフィー/佐藤可士和さんとの出会い/「よく見る」こと/ 来年度以降のKCA
Apple Podcast #65 Kyoto Creative Assemblage 2.0
Spotify Podcast #65 Kyoto Creative Assemblage 2.0
Podcast「敗者のつぶやき」では、プログラムにも関連する人文社会学のトピックを毎回議論しています。
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